印刷でつまずきやすい3つのこと
- 画素が足りない:画面ではきれいでも、大きく印刷するとぼやけます。
- 縦横比が合わない:スマートフォンの写真(4:3)と L判・A4 の比率は少しずつ違うため、端が切れたり余白が出たりします。
- PDF にしたら大きさが変わった:画像から作った PDF は、用紙サイズになっているとは限りません。
このサイトのツールを順番に使って、これらを印刷前に片付ける手順をまとめます。
手順1:必要な画素数を確かめる
印刷サイズ計算機の「印刷サイズ→ピクセル」で、単位を mm にして用紙の大きさを入力します。 写真やチラシなら 300 DPI、ポスターのように離れて見るものなら 150 DPI 程度がよく使われる目安です。
| 用紙 | 大きさ(mm) | 300 DPI に必要な画素 | 150 DPI に必要な画素 | 1200万画素の写真なら |
|---|---|---|---|---|
| L判 | 89 × 127 | 1051 × 1500 | 526 × 750 | 806 DPI |
| 2L判 | 127 × 178 | 1500 × 2102 | 750 × 1051 | 575 DPI |
| A4 | 210 × 297 | 2480 × 3508 | 1240 × 1754 | 344 DPI |
| A3 | 297 × 420 | 3508 × 4961 | 1754 × 2480 | 243 DPI |
いちばん右の列は、スマートフォンでよくある1200万画素(3024 × 4032)の写真を、その用紙いっぱいに印刷したときの細かさです。 A4 までは 300 DPI を超えますが、A3 では約243 DPI になります。写真の印刷としては十分きれいな範囲ですが、 切り抜いて一部だけを大きくすると、画素はすぐに足りなくなります。
ピクセル数が足りない画像をリサイズで大きくしても、細かさは増えません。足りないときは、印刷する大きさを小さくするのが確実です。
手順2:縦横比を用紙に合わせる
スマートフォンの写真は多くが 4:3(1.33)で、L判は 127:89(約1.43)、A 判の用紙は 1:√2(約1.41)です。 比率が違うまま「用紙いっぱいに」印刷すると、プリンターやお店の機械が自動で端を切り落とします。どこを切るかを自分で決めたいときは、先に比率を合わせておきます。
方法A:切り取って合わせる
画像トリミングで「L判(横)」「A4など(縦)」などの比率を選ぶと、選択範囲がその比率に固定されます。 4000 × 3000 の写真を L判(横)にすると、上下合わせて約6.6%(197 ピクセル)を切り落とすことになります。 写したいものが端にあるときは、切る位置を自分で動かせるこの方法が向いています。
方法B:余白を足して合わせる
何も切りたくないときは、レターボックス余白追加で同じ比率を選び、白などの余白を足します。 4000 × 3000 の写真を L判(横)にすると 4281 × 3000 になり、左右に 140 ピクセルずつ余白が付きます。 縦長の 3024 × 4032 の写真を A4(縦)にすると 3024 × 4277 になり、上下に約122 ピクセルずつ付きます。
手順3:PDF にまとめる
複数枚をまとめて印刷したり、コンビニのプリントサービスに持ち込んだりするときは、画像→PDF変換で1つの PDF にします。
このツールは、画像の1ピクセルを PDF の1ポイント(1/72 インチ)として、画像ごとに同じ大きさのページを作ります。 そのため 3024 × 4032 の写真は、42 × 56 インチ(約107 × 142 cm)という大きなページになります。 印刷するときは、印刷画面で「用紙に合わせる」を選んでください。
手順2で比率を用紙に合わせておけば、「用紙に合わせる」で拡大・縮小しても、余計な余白や切れが出ずに用紙いっぱいに印刷されます。
印刷会社に入稿する場合
- 仕上がりより上下左右3mm ずつ大きく作る「塗り足し」を求められることがよくあります。A4 なら 216 × 303 mm で計算します。
- 画像の色は、印刷ではインクの色(CMYK)に置き換えられるため、画面で見るより鮮やかさが落ちることがあります。
- 必要な解像度やファイル形式は会社ごとに違います。入稿の案内を必ず確認してください。