写真に入っている「見えない情報」
スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真には、画像とは別に Exif(イグジフ) という情報が書き込まれています。 撮影した日時、カメラの機種、そして位置情報を有効にしていれば撮影場所の緯度・経度も入ります。
多くのSNSは投稿時に位置情報を消しますが、すべてのサービス・すべての送り方でそうとは限りません。 メールへの添付、ファイル共有サービス、ブログへのアップロード、チャットアプリの「元の画質で送る」などでは、元のファイルがそのまま届くことがあります。 自宅で撮った写真なら、自宅の場所を公開することになりかねません。
ここでは、このサイトのツールを順番に使って、写真を安全に公開できる状態にする手順をまとめます。
手順
1. 何が入っているかを見る
EXIF情報ビューアに写真を読み込むと、撮影日時・機種・位置情報などが一覧で表示されます。 位置情報が表示されたら、そのまま公開すると撮影場所がわかる状態です。
2. 写り込みを切り取る
Exif を消しても、写真に写っているものは消えません。表札や住所、窓からの景色、駅名の看板、郵便物、画面に映った個人情報などがないか確かめます。 見つかったら、画像トリミングでその部分が入らないように切り取ります。
このサイトのモザイク加工やぼかしは、画像全体にかかります。 一部分だけを隠したいときは、切り取るのが確実です。
3. 大きさを整える
スマートフォンの写真は、長い辺が4,000ピクセルを超えることもよくあります。Web やSNSで見るなら、長い辺が1,920〜2,048ピクセルあれば十分です。画像リサイズで縮小すると、たとえば 4032 × 3024 の写真を 2048 × 1536 にした場合、ピクセル数は約4分の1になります。
4. 画質を決めて保存する
画像圧縮で、JPEG の画質を70〜85%にして保存します。JPEGの画質の測定では、1920 × 1200 の風景画像が画質80%で約130 KB になり、見た目の違いはほとんどありませんでした。
5. もう一度確かめる
保存した画像を、もう一度 EXIF情報ビューアに読み込みます。Exif 情報が見つからなければ、位置情報も消えています。 手順2〜4を使わずに位置情報だけ消したいときは、Exif/メタデータ削除を使います。
確かめたこと:どのツールを通しても Exif は消える
このサイトの画像ツールは、どれもブラウザの canvas(描画領域)に画像を描き、その見た目だけを新しい画像として書き出します。 そのため、Exif 削除ツールに限らず、リサイズ・圧縮・トリミングのどれか1つを通すだけでも Exif は消えるはずです。実際に確かめました。
撮影機種・撮影日時・向き(90°回転)・位置情報(東京タワーの緯度・経度)を書き込んだ試験用の JPEG を作り、 サイトのツールと同じ方法(Chromium 152 の canvas)で書き出して、出力に Exif が残っているかを調べました。
| 通した処理 | 出力の大きさ | 形式 | 位置情報などのExif |
|---|---|---|---|
| 元の画像 | 280 × 175 | JPEG | あり |
| リサイズ(50%) | 87 × 140 | JPEG | なし |
| 圧縮(画質70%) | 175 × 280 | JPEG | なし |
| トリミング | 100 × 100 | JPEG | なし |
| PNG で保存 | 175 × 280 | PNG | なし |
| WebP で保存 | 175 × 280 | WebP | なし |
- どの処理でも、出力に Exif は残りませんでした。PNG・WebP で保存した場合も同じです。
- 元の画像は横 280 × 縦 175 で、「90°回して表示する」という向きの情報が付いていました。出力はどれも縦長(175 × 280)になっており、向きの情報が消えても、写真は正しい向きのまま保存されました。ブラウザが向きを反映してから描くためです。
- 出力には、色の基準(sRGB のカラープロファイル)だけが付いていました。元の写真のカラープロファイルは引き継がれないため、 広い色域で撮った写真は色がわずかに変わることがあります。
注意点
- iPhone の HEIC 形式の写真は、ブラウザによっては読み込めません。iPhone の「設定 → カメラ → フォーマット」で「互換性優先」にすると JPEG で保存されます。
- 元の写真は消さずに残しておきましょう。縮小や圧縮をした画像から作業をやり直すと、そのたびに画質が落ちます。
- 処理はすべてブラウザの中で行われ、写真がこのサイトのサーバーに送られることはありません。